【登校16日目:幻のお手紙】
息子、寝坊の朝から、火曜日、水曜日、木曜日と登校しています。
先日の起こさない一件があってから、自分で起きてくるようになりました。
昨日は私が帰宅途中で、担任の先生からご連絡がありました。
けいくん、毎日頑張っていますよー。
今日はテストもしましたよー。
ところで、今日、お友達と教室で走ってしまって、女の子の筆箱に当たって筆箱壊しちゃったんです。
あらまあ。
そうなんですね、申し訳ありません。
帰宅したら、相手のお家にお電話してみます。
相手のお母さん、全然怒ってなくてお互い様ですからとおっしゃってましたが、その方がいいかもしれません。
わかりましたー。
先生もご連絡ありがとうございます。
帰宅すると、息子、チーン、となってて、
どうやら家ではほとんど話をしてなかったみたい。
おねえちゃんにも当たっていたみたいで。。。
一応、先生からは一度家にも電話があり、パパも事情は知ってて。
で、息子に話をきくと、
ポツポツと、
だってさ、机にぶつかっちゃったと思ったんだ。そしたら、筆箱落ちちゃって。
先生は僕だけじゃなくて走り回ったみんなも悪いって言ってた。
うん。先生はそう言ってたね。ママにもおんなじこと言ってた。
けいくんはどう思う?
うん。
今にも泣き出しそうだったから、うん、わかった。
ママ、お友達のお家に電話してみるね。
相手のお家にお電話すると、お母さんが出てくださって、
本人が全く気にしてないし、いじわるでされたわけじゃないし、うちの子にもありうることなので、気にしないでください。ね、〇〇。
お友達も電話に出てくれて、なんの話?
ああ、筆箱。他にもあるから大丈夫!
そうですか、けいくんだったんですねー。
先生、だれがっておっしゃってなかったので。
もう学校大丈夫そうですか?
はい。今は週4日ぐらい行けてます。
去年ね、学校来れなかったとき、うちの子、けいくんにたくさんお手紙書いたんですよー。
えーー。そうだったんですか?
知らなかったです。
先生に渡してたみたいなんです。お手紙。
先生からもらってますか?
いやー、もらってないです。。。
その子が席が隣だったときに、授業参観に行ったことがあった。算数の授業で、その時の先生はすごく競争をさせる先生だった。息子や男の子たちは、我先にとどんどん問題を解いていく。
そのこは息子の隣で、とてもゆっくりとてもきれいな字で丁寧に問題を解いていた。
なんだかとっても覚えてる。
ありがとうございます。
学校に行かない、行けない、ということは誰にでも起こりうることで、特殊な話ではないのだと思います。
心配してくださってありがとうございます。
初のラブレターだったかもしれない幻のお手紙。
そんなことをしてくれていた話を聞いたら、なんだか言葉が見つからず、これをいうのが精一杯だった。
旦那さんとお姉ちゃんにはこの話をしましたが、息子には内緒にしている。
本当にいろんなことが起きる。
息子が学校に行かないことは、わたしとって宝物の時間なのかもしれない。苦しい時は、それがすべてのように感じてしまうけれど、一歩出れば外の世界はそんなことなかったのかもしれないね。
ね、ときわくん。