【初めてイベントを企画しました:『親子の手帖』著者鳥羽さんのおはなし会】
息子が学校に行かなくなってから、なんだか全く私の思い通りにならないことに、イライラしたり、モヤモヤしたりしていました。
割り切っているように見えていることもあると思うけれど、ちくちくとほかの子は行っているのに、とか、ほかの子みたいに、とか、言う自分もいる。
全否定もしないけれど、全肯定もできない、ずっとモヤモヤとしています。
そうこうしているうちに、写真展に行った写真家で冒険家の石川直樹さんがご紹介してた、
『親子の手帖』という本に出会いました。
石川さんが紹介していなかったら、読まなかっただろうなぁ。
『親子の手帖』の著者、鳥羽和久さんは、福岡での超有名進学塾の講師と経営をされています。
その塾であったできごとをノンフィクションとしながらも、たくさんの親子を描いています。
いろんな親子が出てきますが、私の心がツンとしたのは、「いい母親」という話。本を読みながら涙が止まらなかった。
ある男の子が自分の親をいい母親ですというのですが、その男の子は、母親がいつも優しく彼を全肯定することが、苦しかったのかもしれない。
「親と子がそれぞれに自立すること、そしてお互いに依存し合うことは、対の概念として捉えられがちですが、そうではなく、お互いが自分の足で立ってこそ成立するのが本来の依存関係であり、自立のない依存は自分の足腰の弱さを相手にもたれて補おうとするために、つまり自分の充足をいつも相手に求めるために、その関係は地獄的にいつまでも満たされない不健全なのでものとなり、お互いに心身を激しく消耗させるものになりがちです」
私はこの文を読んだ時に、もしかして、自分の不安定さを息子を肯定することで補おうとしてたのかもしれないと思ったのです。
そして最後のさいご、「あとがき」の最後の一文に私は本当に救われました。
「清く正しい子育てから身を引いてください。どうかみなさんの生に喜びがありますように」
『ちゃんとやらなくちゃ』っていうがんじがらめな私を少し開放することができました。
鳥羽さん、ありがとう。一冊の本の力って大きい。
それから私は鳥羽さんが経営しているその塾の下にある雑貨屋さんの「とらきつね」のFacebookページをフォローするようになりました。
ある日、鳥羽さんが大阪で出版イベントをされるという情報をみて、シェアしながら、「いいなぁ、東京にても来てほしいなあ」と、つぶやきました。
そしたら、なんとご本人から私も東京へ行きたいです!
というコメントをいただいたのです。
まさかまさか。
こんなことってあるのねー。
ドキドキしながら「とらきつね」へメッセージしました。
そこからその行きたいです!という言葉をみていた友人が一緒に企画を手伝ってくれることになりました。
本当にありがとう、さちまるさん。
そこから、少しずつ形にしています。
まだ、目標の人数に達していないので、できたらもっとたくさんの人に来てもらいたいです。
一方向からじゃない、その子その子なりの生き方に合う方法を一緒にみつけるのが、親の役目。押し付けるのでもなく、見放すのでもなく、向き合う。
そのヒントになるものをそっとお話ししてくれるんじゃないかと思います。
本の語り口そのままに。
ぜひご一緒にお話しをお聞きになりませんか?
このブログを読んでくださっているみなさまと、私もお会いしたいです。