【カンボジアの絹織物の話】
そういえば、時々集まって手芸している同好会で10月の半ばごろにカンボジアの絹織物のおはなし会をしました。
8月にカンボジアに行き、旅行の最終日たまたま空いていたのでガイドさんにお願いして、カンボジア絹織物の工場を見学させてもらいました。ありがたいことにそこは、森本さんという日本人がカンボジアの伝統織物を復活させて手織りする工場を開いた場所でした。
そこは、IKTTクメール織物研究所というところ。
絹なのにとてもしっかりした織になっています。
現地で見た工場は、とても質素な作りで、木で作った建物に、1階で作業して、2階がお店になっていました。
中にいた日本人女性(お名前を失念してしまいました)が、工場を案内してくれて、工程を見せてくれました。
*元々天然の蚕の繭は黄金であること。
*工程が手作業なこと。
*絣のデザインは、紙などにはなく、頭の中にあること。
*染める素材も自然のものをつかっていること。
そんなお話でした。
カンボジアは絹織物が有名とは聞いていましたが、計画せず行ったところで、
この工場に出会えたことは、ご縁を感じました。(いや、むしろ計画していくべきところだったのかも。。。)
そして、帰国後、話を聞きたい!という人が何人かいそうだったので、友人の間でいくつかお話をする機会を作ったというわけです。
もちろん、カンボジアの有名な歴史的建造遺跡のアンコールワットやアンコールトム、タプロームやバンテアイスレイなどのお話も。
ワニや蛇のはなしも。
私は、帰ってきたその時に、このカンボジアの面白さがうまく言葉にならなかったけれど、いま思うのは、完成されすぎた世界じゃないことに感動したのかも。
建造物も壊れていたり、国全体というか、町全体というか。
それは歴史がそうだからかもしれないのだけれど。
このカンボジアの絹織物も、伝統の復活と言っていて、そして伝統は変わるものと、スタッフの方はおっしゃっていました。
これからどんな布が織られるのか楽しみです。