未来志向でいこう。

今日もまた新しい一日。私と家族の超プライベートな日々の出来事。

【イキテ イケル】

体の調子が悪くなって3日目。今日は仕事を休んで旦那さんに付き添って病院に行ってきた。ペースメーカーの調子が悪いのか、旦那さんの心臓なのか、わからないが、脈が明らかに弱い。私が触った感じでは気を付けないと測れない。それぐらいの弱さだ。それに手がとても冷たい。

 

受付して検査して、早めに呼ばれて、7年前からずっとお世話になっているK先生が、

 

コードがね、断線しかかっているね。2本あるんだけど、1本は壊れている。もう1本は、断線しかかっている。手術しよう。ね。

 

原因が的中してほっとした。というのが本音。なぜか私のほうをみて先生が言うので、

 

パパ、手術だって。早いほうがいいですか?

 

本当はさ、金曜にやるんだけど、今週休みだからね。

 

ハヤイ ホウガ イイデスネ。ハイ、オネガイシマス。イツデスカ?

 

来週の火曜日ね。今確認するから。火曜は外来があるから、午後からね。

 

K先生はそういうと、手術室に電話したり、入院の予約したり、手際よく準備を進めた。

 

そういえばさ、コード入りにくかったからなー。反対から入れるかもね。

 

(すごい、先生、よく覚えてる)

 

一応、じゃ、外で入院の手続きしてってくれる。

 

私はK先生が好きだ。外科の先生っぽい。最初に救急で運ばれた時からお世話になっている。7年前。もう先生もいい歳だろうなーって、ぼーっと思っていた。そんなわけで、あっさり、入院の手続きをした。

 

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K先生によれば、一旦電圧を上げて切れそうになっているコードに電気が強めに流れるようになっているらしい。でも、それだと体に負担がかかるから、あんまり長いことやらないほうがいいんだそう。旦那さんは体が楽になったようで、動けるようになった。人間の体ってすごいな、血のめぐりがよくなると動けるんだ。大事だよ、循環器ってさ。

 

一旦作戦会議的にお茶。

 

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とりあえず、今週から来週までの予定をすべてキャンセル。来月のキャンプもキャンセル。パパは職場の仲間に電話しまくる。

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そのあとなんだか二人とも家に帰る気分にならず、買い物にでた。病院のパジャマは嫌だとか、タオルもきれいなのがいい、とか。あれこれ、そんなこと?というようなことを言ったりして、ブツブツいいながら買い物。

 

 

歩きながら、私は旦那さんに、寿命が宣言されているようなもんなんだから、やりたいことやればいいのよ、モルジブに店つくりたいとか、モルジブに家建てたいとか、

 

って言ったら、

 

ワタシハ ユメハ イロイロ モウアリマス。イエヲ カッタシ コドモハ イルシ ネ。

 

私からすると、家を買ったり、子供ができたりって、別にふつうっていうか、夢?なのかなー?と思うけれど、旦那さんからしたら、夢だったんだなー。かなえたいものがあるかっていうと、別になくてもいいのかもしれないんだな。それはそれで彼の人生だ。私があれこれいうことではない。半分冗談半分本気で、

 

大丈夫よ、生命保険があるから、お金は心配しないでね。借りたって大した額じゃないから。

 

っていうと、

 

ソウイウコトデハナクテ オオキクナルマデ コドモニハ オトウサンガ ヒツヨウデス。ワタシハ イキテ イケマスヨ。ワタシ ハ コドモタチ ガ オオキクナルマデ イキテイケル。

 

この ワタシハ イキテ イケマス は、私は生きていきたいです、かな?生きていくことができると信じてる?かな?いずれも、神を信じてる人独特のなんというか、信じる強さみたいだなあ、と思った。日本人なら、薬で、とか、手術をすれば、ってことが、そうじゃなくて、「神に生かされて生きる」ってことなんじゃないかとおもう。


ア、マラソン、ヨクナカッタノカナ?

 

パパは、ペースメーカーを入れてから、フルマラソンを5本か6本か完走している。


後悔してる?

 

と聞くと、

 

マッタク(後悔していない)。ヨカッタ、ハシッテヨカッタ。コウカイシテナイ デス。

 
帰ってきて、両親と電話で、娘や息子と話をした。母はあっけらかんと、よかったじゃない?早くわかったし、同じことをやるならね!と、私と同じ反応。息子は、パパが話をするよ、というと、ポロポロと泣き出した。娘は、あっそって感じ。むしろ明日と明後日は仕事に行くってことに驚いて。

 

二人とも、手術の日は、学校早退ね。午後からだから、二人とも来てね、病院。
ママから先生にいうから。

 

ええーー、私、もうすぐテストだし。と、娘。

うん、わかったと神妙な息子。

 

歩いていけるところの総合病院なので、よかった。

 

とりあえず、その予定で。いい?

 


私は、今でも心臓を電池で動かすことが、よかったかどうかがわからない。歴史の先生にペースメーカーをいれることは、宗教的にはどんな風に考えるんですか?って聞いたことがあった。聞いたことだけを思い出して、今朝まで答えを思い出せなかった。

結論、イスラム教は、生命を維持することを最優先する、ということ。あと、テクノロジーには肯定的ってこと。けさ、FBで先生が答えを教えてくれた。

なんで思い出せなかったか。

その答えを聞いたときに思ったことは、今もあんまり変わらない。私にはわからない。私はクルアーンを理解できていないから。説明されても、言っていることはわかっても、理解できないってことなんだろうと思う。パパが生きているということと、心臓を電池で動かすということがうまくつながらないというか。生きててほしいと思うし、それが当たり前だろうーと思ったりもするけど、いいかどうかと考えるとほんとにわからないのだ。

 

たまたまここが日本で、健康保険に入っているから、生かしてもらっているというか。そういう選択肢を選べたし、選んだし。
お金や、宗教や、家族や、いろんな問題なのか、環境なのか、そういう意味で、本当に偶然、そういう道を選ぶことができているんだと思う。ある意味、運もあると思う。だからいいとか、悪いとかじゃないんだけど。

 

パパが、イエヲ カウコトモデキタシ コドモモ イルシ っていうのは、「日本で」がつくんだろうなー。


いつかちゃんとクルアーンを理解したいと思う。ほんとに。


ときわくん、お待たせ。今日もよくお留守番していました。
ご飯が空っぽだったね。

 

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