【偏愛】
本を読むとき、わからない言葉や意味をきちんと調べることがあるだろうか。速読が流行りのこの時代になかなか面倒な本を読んでいる。
友人たち数人で読んでいる一冊。
幕末のイギリス人大使オールコックの『大君の都』。
全くもって読みにくい文章な上に私などは歴史オンチなもので当時のことがわからないし、あれこれ浮気しながらなので、全く進まない。
上巻、中巻、下巻と3巻セットなのですが、まだ、上巻も読み終わっていない。
すこしずつすこしずつ読み進める間に、わちゃわちゃと友人たちとここはこういう意味かな?これはなんのこと言ってるだろうね?と話しをしながら、進めて行く。
ここのところ、この古典を読むのがしんどくて、学ぶってなんだろうなと思っていたところで、この千葉雅也さんの本に出会う。
この本は勉強の仕方が書いてあるんだけれど、副題を見ると『バカのために』って書いてある。私はこれを『偏愛』と読み替えた。
私の周りの人たちは、みんないつも実験の連続で、いつも何かを学んでる人が多い。そうなんだよ、みんな偏愛なんだと思う。
好きなことに貪欲だ。
もちろん誰かのための、なにかのための学びもあるんだろうけれど、大抵偏愛すぎてそれが、他の人の役に立つこともある、ぐらいの感じに見える。
いいな。
偏愛のための学び。
息子はゲームへの偏愛。
ゲームで試合に出たいそう。
娘はアイドルへの偏愛。
韓国語がうっすら読める程度にファン。
パパは映画への偏愛。
オーディオ、テレビ、どんだけ揃えたら気がすむのか。
私は何への偏愛なのかな。
まだ偏愛ってところまで極められてないような。
もう少し学んでみないとわかんないこともあるんだろうな。
少しずつ学びを積み重ねたその先に何があるかわからないけれど、私は偏愛のために学ぼう。