【2つの台風】
9月と10月と2つの台風が過ぎていった。
散々報道もされているからもういやだなって思う人もいるかもしれないけれど、少し書いておこうと思う。
今回の災害はどちらも台風ということで、予め予測が出来た。それに報道でもたくさん注意喚起されていた。それでも被害は甚大だったと思う。
実家が利根川の下流域の堤防のすぐ脇にあり、小中高の友人たちやその家族もたくさん住んでいる。利根川の下流域の氾濫を想像するだけでゾッとする。
兄の家は多摩川のすぐ近くにたっており、10月の台風では、避難をしている。
結果として、実家も兄の家も、2度の台風で被害を受けたのは、実家の物置だけだったのだけれど、正直、2度とも災害直後に実家に帰省して存外体も心も疲れた。
異常を脳が理解できていなくて、現場をみて始めてようやくああ、大変だったのだと理解が出来た。
1度目の台風の時、母は少しおかしくなりかけていたと思う。電気の復旧がいつになるかわからない不安。たった4日、と書くとそうでもないのかも知れないが、その当日まで復旧出来るかが、わからない状態で携帯の電池が切れてしまう恐れから、連絡もままならない状態だった。数少ないLINEのやり取りで、不安な様子が伝わってきたので、電車が動いた時点で仕事の休みを決めて実家に様子をみにいってきた。その時の母の様子は、ほんとに顔をみて話すことが出来ることがどれほど嬉しいことか。と言っていた。あの時、帰って話ができてほんとによかったと思っている。
2度目の10月の台風。
元々また千葉に来るかもしれないという話だったから、水も風もそれほど心配のない、うちに来たらどうか、と話をしていたけれど、様子をみると言う事で、家族はそれぞれの自宅で待機することになった。
まず我が家は共働きなこともあつて普段からウォーターサーバーを置いていて、その替えを備蓄用としている。それを子供たちにも伝えているので、今回も特に水の買いだめはしていない。お米は毎年1年分を実家近くの農家の人から直に買っている為、米の買い出しもしない。キャンプ用品があるので、卓上コンロもシングルバーナーもあるので特別買い出したものはない。雨戸のない窓はAmazonのプチプチを取っておいてあるので、それを広げて各窓に布テープで貼って置いた。カーテンもしめて。ニュースを見ることになると思うけれど、一日見ていると滅入るので、家族で映画をみたり、アニメをみたりして、気をまぎらわせいた。
12日の午後、母から予報よりも少し西寄りの進路で、静岡、神奈川の雨がひどいと聞いていたが、川崎に家がある兄の家が避難をしているというのを聞き、連絡をする。山の上の中学校らしい。
12日の夜中、避難解除になり兄家族は自宅に戻ったと連絡あり。
13日、各地の災害のニュース。この日は午後から買い物に出かける。夕方実家から連絡が入り、防災警報で利根川下流域で避難勧告が出て、避難することになったと。そこからTwitterで利根川下流域の推移を夜中まで追っていた。あの辺りで水が出るのはいつぶりなのか。翌朝2時半頃避難解除とになり、父と母は実家に戻ってきた。
14日。元々、実家に頼んでいた新米を取りに帰る。久々の運転だけど、道が塞がっていないことを祈る。
10時に出た時にはまた雨。途中でお昼を食べて、1時頃に実家に到着。
春に撮った写真はこちら。
14日はこちら。川はば700mのこの川がきれたらどうなるか。
とにかく。
いつもの違うんだ、と、自分に言い聞かせるのが精一杯。怖いのはまあ、自分だけは大丈夫、って思ってしまうこと。危ないと思った時にはもう遅いって思うことの方が多い。
大切なものを整理しておく。持ち物を減らしておく。
身軽になる気持ちになったので、また荷物を少しずつ整理しておこう。
今でも復旧していない所もあるらしい。
被害にあわれた方々は、どうか少しずつでもいいので、生活を取り戻せますように。