【ここぞというときに巡り合う】
少し前から会社の研修としてBBTの研修を受講しています。
管理職のリーダーシップ研修。学びとしては様々なリーダースキルや在り方を学びます。
そのさなか、ちょっといろいろあって、本気で仕事を辞めたいというような出来事がおきました。今まで、なんどもなんども辞めたいと思っても、口に出して辞めます、と言ったことはなかったのですが、今回ばかりは、ほとほと疲れて、先週の月曜日、辞めさせてくださいと上司に話をしました。
そのあと上司とその上の役員の二人に呼ばれて、少し話をして、翌日火曜日は1日お休みをもらいました。
サボりです(笑)
火曜日はいつもと同じ時間に家をでて、1人で鎌倉の海に行きました。とてもいいお天気で暖かくて。平日の昼間なのに鎌倉は観光客でいっぱい。海にいけばサーファーもいっぱい。江ノ電にゆらゆらと揺られながら、ぼんやり外を眺めながら思ったことは、何してんのかなーってこと。長い人生なのに、1日サボったぐらいで、そんな風に思うもなのだな。
次の日、水曜日はちゃんと仕事をして、木曜日も仕事をして、その週末には上司にちゃんと話をしなくてはならないと思っていました。
いつもの席とは離れたところで、仕事をしていると、となりのチームのもう15年一緒にやっている同僚が、声をかけてくれました。
まぁとにかく彼女は怒っていました。
こんなことでね、辞めていいのかと、引き留めてくれました。それが木曜日。
金曜日、いつまでやれるかわからないが、とりあえずいまは辞めないで頑張る、と上司に伝えました。
土曜日は、宇宙の話と編み物の話を聞きにいってリフレッシュ。
日曜日は、1日研修にどっぷり。
久しぶりに疲れがたまっていたのか、その週末からヘルペスがでて、今週1週間はいろいろな調整ごとで埋まった1週間。今日はようやく金曜日。疲れたな。
そして、今朝、私の直属ではないほとんど話したこともない役員からメールがきました。その役員は東大出身で、もともと大企業にいてそこでもさまざまな修羅場を経験して、ある別の役員との縁でうちの会社に来られた人です。かなりキレキレです。少しお話がしたい、とのことでした。この賢すぎる役員から呼ばれるのだから、ああ、あれこれ話が回って、お説教かなと思って呼ばれた小部屋に行きました。
その方は1冊の本をとりだして、
これはね、僕の人生を変えた本。香取さんには、今、この本がいいんじゃないかと思うからね。差し上げます。今までにもたくさんの人に勧めた。読んでみて。入ってくるものがあると思う。
渡されたのはこの本。
私も、これまでたくさんの人に本をプレゼントしてきたので、本を贈るというのがどういうことか、よくわかっているつもりです。
いま、この人にはこの本がいいかな。
受け取ってくれるかな。
読んでくれるかな。
どう思うかな。
きっと、何日か考えた時間もあって、手渡してくれたんだと思う。そういう気持ちが本当にありがたいと思った。
少し小部屋で話をしたあとにくれたメールに書いてあったのは「ぼくはこの本をたくさんの人に贈ってきたけれど残念ながら成功例はありません。今回香取さんがもし成功したら最初の成功例となります。」プレッシャーだなあ(笑)と言いたいところでしたが、 ぐっと我慢して、まずは本を読んでみて、そのあとまたお話をさせてください、とお返事しました。
私はいつも周りの人に恵まれているな、と思う。
たくさんの人がいる中で、ここぞというときの人の巡りあわせがある。これはどうしてなのかわからないけれど、いつも必ず助けてくれる人がでてくる。
本当にありがたいことです。
少し落ち着いてゆっくり読んでまた感想を渡しくださったその役員とまずはお話ができるといいなと思います。