【間違っても、失敗してもいいと思うんです】
久しぶりに仕事の話でも。
昨日、チームのサブリーダーの子が、ちょっとお話しいいですか?というので、うん。じゃあ、あっちで。と言って打ち合わせブースに向かった。
うちの会社は年末に成果発表みたいのを各チームがやることになっていて、ここ2年ぐらいおサボりしてたのだが、今年は出ることにした。
で、その打ち合わせ、終盤に来てチームが二つに割れてるというのだ。どうやら二つのチームにわけて、それぞれ分担して、資料を作ってみたのだが、どう見ても差がある、とひとりの子(A子)が言ってる。で、そんな風に差があるのはどうなんだろう?と言って、できてるチームがその手直しをして、直したらいいんじゃないか。まあ、文に書くとこのやり方はダメじゃないように見えるが、どうも話を聞いていると、できているチームができてないチームを見下したように言っているように聞こえる。
香取さん、資料を見てください、と、いうので、みてみると、わたしからみると、大差があるようには思えなくて、どうしてそんな話になったのか、疑問だった。
で、そのサブリーダーの子がいうには、A子が相手チームはやってないし、やる気もない、だから、A子のチームで手を入れて直すべきだとといい張っていて。
元々もう一方のチームは、そんな教育を受けてるわけでもないし、こういうのも始めての人が多いから、うまくいかないこともあるなと。だから、今回は、間違っても、恥ずかしくてもいいから、直さずに行きたいんです。社内だから、胸をかりたつもりで、自分たちでやった方がいいんだと思うんです。
と言いながら、ポロポロと泣き出した。
去年あったことを私なりに考えて、このままじゃダメだと思ってやってきたんです。失敗する前に引き取ってしまったら、せっかくの学べるチャンスをなくしてしまう。ああ、間違ったんだ、とか、ああ、私たちはまだまだだと、思うことも必要だと思うんです。
去年の今頃、彼女はもがいていた。チームには、もちろん凸凹があり、だからこそいいんだと、言い続けてきたんだけど、その子は他の子のダメなところばかり指摘して、ああしろ、こうしろと言い続けて。
そのあと彼女が苦しみながら、本当にどうしたらいいんだろうかと、考えた結論は、自分が変わる、だった。
私がいくら怒っても、どんなに間違ってると言っても、自分が気がつかないと、できるようにならないんですよね。
彼女は涙をポロポロと流しながら、またおんなじことが起きてしまいます。どうしたらいいでしょう。どう思いますか?この話は、香取さんにしか話ができませんでした。
うん、そうだね。
そっか。私は、あなたの思う通りにやってみていいと思うよ。それに、この話はあなたからした方がいい。ちゃんと、あなたの言葉であなたがA子に伝えたほうがいい。それでもダメだったら、教えて。話をするよ。
そのあと、資料の率直な感想と冷静に発表に大切なことをアドバイスをした。
どうやら、彼女なりに気持ちを整理して、みんなをよんで、結論を出したようだ。私は結果を聞いていないけれど、まあ、なんとかやるんだろうと思う。
彼女が目の前で泣くのをみて、この子と一緒にやってきてよかったなあと思った。私がチームメンバーに選んだ彼女は、やっぱり、間違いなかったなあ、と思って。
仕事はときどき大変だけど、一年に一度こうやって嬉しいことがあると、本当にやっててよかったって、思う。
ときわくん、いろんなことがあるね。
大切なのは、待つこと、ってこともあるね。