【チームをつくること】
仕事では、部下というかチームメンバーが全部で12人いる。今年はじめ、半分が派遣社員だったところを、来年の春に辞めてしまう一人を除いて社員化した。
このご時世に同じチームで働きたいという人がこんなにいたのはうれしいこと。
今日、今年の全員の面談を終えた。
その辞める予定の一人と最後に面談したのだが、とてもいい卒業のしかただったと思う。
彼女は、別の会社で正社員で働き口をみつけてきていた。いろいろあってうちの仕事はとても学ぶことが多かったし、うちでの社員も考えていなくはなかったけれど、事情をきいたら仕方がないかなという理由だった。
こちらの会社で学べたことの一つは、周りで同じぐらいの人でこんなにできる人はいなかった。みんな、パーばっかりで。でも、ここでは、いろんなことを教えてもらった。みんな社員になって働いていくことがキラキラして、自分もちゃんと正社員で働いていきたいと、初めて思ったんです。
何度も何度もそう言っていた。
その子は、夏のころ、業務がパツンパツンで弾けてギブアップしてしまうことがあった。泣きながら人のせいにして、できない、できないと言っていた。
私は話を聞きながら、物件をある程度整理して、丁寧に具体的に仕事の管理の仕方を教えていった。最初は私も一緒にやり、そのあとはチームメンバーにまかせて、一つ一つサポートしながら、徐々に彼女は自立して仕事ができるようになっていった。
私はいつもいつも思うのは、ここでやる仕事の一つ一つはここでしか役にたたないこともあるかもしれないけれど、でも、ほかへ行ってもどんな仕事をしても、ここで働いたことが少しでも役にたつように、本質的なものをつかめるように、育っていけたらいいなと思っている。
やめてしまうことはとても寂しくて、少ししんどいけど、それでもよかったなと思う。
もう一人、来年の1月に社員化する子も面談をした。
特にありません。社員化決めてくれてありがとうございます。来年も頑張ります。
とだけ言っていた。
上司から後から聞いたのは、上司との面談のときに、
私、香取さんの右腕になりたいんです。頑張ります。って言ってたわよ。なかなかそんな風にいえないわよ。あなたは幸せね、香取さん。
私はもちろん嬉しかったけれど、それよりも、身が引き締まる思いだった。
私は今年、本当にやりたいことしかやってない。この前の記事に書いた通り。休むし、勤怠はボロボロ。それでも、チームの舵取りに手を抜いたことはないし、チームの子がコミュニケーションを求めてきたら、自分のことは後回しにして、話をたくさんしてきたと思う。
評価とか、お給料ももちろんついてきたら嬉しいけど、人の成長を見られた時が一番嬉しい。
好きなことを好きなようにやって、のびのびと楽しいことをやっていくのがいいな。
家族と一緒だね。
ね、ときわくん。