未来志向でいこう。

今日もまた新しい一日。私と家族の超プライベートな日々の出来事。

【もし息子が天才棋士だったら】

親はバカな夢をみるもんです。

うちの息子は、放課後ルームに入っていた低学年の時、チェスが好きで、しょっちゅうチェスをやろう、チェスをやろうとせがまれました。

 

残念ながら、私はチェスができなかったもんで、チェスができる友人が家に遊びにきた時に、チェスの相手をしてもらったことがありました。

 

私もそのうちその気になり、チェスのクラスを探してあちこち連れて行きました。

 

で、自転車でも通えるプロの棋士がいるクラスに月に一度行くことにしたのです。

 

ある日、私は仕事があって、レッスン中にカフェで仕事をしてた日。息子が、勢いよく帰ってきて、

 

ママ、ぼくね、勝ったんだ!

 

何のこっちゃと思ったら、プロの棋士に勝ったのだそう。駒落ちはなく、将棋でいう2面ざしだったそうです。息子がいうには、プロはもう一人の子もそこそこできて、こちらは気もそぞろだったらしいです。まあ、まぐれだったんでしょう。

 

しかし、息子はその日から、なんだかつまらないと言って、チェスに通わなくなりました。

 

例えば、ルールを覚えたり、マナーを覚えたり、棋譜を書いたりすることが嫌だったのもあるだろうし、友達と遊びたいとか、そもそも勝ちたいと思わないとか。

 

私はなんとなくもったいないなあとも思ったけれど、子供がやりたくないならね、と思って、それっきりになってしまいました。

 

そんなことをぼんやり思い出して、天才棋士の子供時代の話の映画を観ました。

 

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ボビー・フィッシャーを探して (字幕版)

 

ビーフィッシャーという有名なチェス棋士がいたのですが、その人を目指す天才こども棋士たちのお話です。

 

この中の、主人公の放つパパへの一言がまさにって思う一言でした。

 

ある大きな試合で負けた息子に、パパが怒るシーン。怒り続けるパパに向かって

 

「どうしてパパは僕から離れるの?」

 

そう、その通り。

パパは、息子から離れて、チェスの方ばかり向いていたのです。

 

私は子供は、意思がないとは思わないけれど、心細い時はあるし、自分で決められない時もあるとおもっています。親や大人がいいと思う方法だけが全てじゃないけれど、親が決めなくてはならない時もあるし、親が諦めなくてはならないこともあります。

 

最後のこの主人公のとった行動は、親が息子を尊重して、そばにいて、一緒に行動してきたから、できた行動なんだろうなあと思いました。

 

このご両親がとった行動は、息子にすごく近づいたってことだと思いました。つい息子のやりたいようにと言いながら、結局は自分の思う通りにさせてしまいそうになってしまうものだから。

 

それから、もうひとつは、いい師匠につけること。

 

ちなみにチェスの社会は日本ではまだまだ狭いので、もし少しでも筋が良さそうなら、プロに見てもらえるのも、すごく近いです。将棋よりも囲碁よりも人口が少ないですから。

 

こんなにうまく行くことばかりではないのはよくわかるから、八分目ぐらいで観るのがちょうどいいかなあ。

 

興味のある方はぜひ。