【いつか光野桃さんに会いたい】
私は若いころ、よく光野桃さんのエッセイを読んでいた。
かわいいとか美しいとか言われるよりも、面白いと言われるほうがいいと
突っ張っていた。
でも、どこかで好かれたいと思うし、いい人でいたいと思われたいとも思っていたし、どうしてもどうしても覆せない自己肯定感の低さを、そういうものをどうにかしたいともがいていて、そのヒントが光野さんの本の中にあるような気がしていたのだと思う。
7月18日に新しい新刊が発売された。
『これからの私をつくる29の美しいこと』
今回の新刊はなぜかまだ手に取れていなかった。すっきりさっぱりされた光野さんをみるのがちょっと怖かったのかもしれない。
光野さんのたたずまいや美しさや、おおらかさ。いつか身につけたいと思うようなそんな雰囲気。その新刊の出版記念インタビューが掲載されていた。
光野さんのインタビューに書かれていた、子供の大事な時に仕事ばかりしていて、母親らしいことがしてやれなかった、というコメントをみて、ああ、光野さんもそうだったのかと思う。
私も光野さんほどすごくはないけれど、子供たちにとって大切な時期を仕事ばかりして大事にしてなかったかもしれない。かわいくてかわいくて、一緒にいるときは昼寝をしてたって幸せだったと思うけれど、でも、今考えれば頭の中には仕事ばかりだったかもしれない。
そう認めたら、なんだかすっと楽になった。
昨日、娘とリビングで話をしながら、娘の部活の保護者のグループLineの話になった。
今までなかった保護者のグループLineができたときに、
うわ!小学生みたいにお当番するんだって!ええーー、どうしよーー、ママお当番忘れそうだわ。
って言うと、
そうだよーー、ママみたいにみんなのお母さんバリバリじゃないんだもん。
えーー、ママ、バリバリ?
他のおかあさんは、パートとかそんな感じ。
いやー、フルタイムで働いている人もいるでしょー。
いやー、いなくはないけど、少ないんだよ、ほんとに。
そっかー。ママはあんまりおうちのことやれてないねー。
ま、しょうがないでしょ!!
はぁ、お当番かあ。。もうさー、ママ忘れる自信しかないわ!ママに忘れないで!って言ってね。
全くさー、私のことも考えてよねー!居ずらくなっちゃうから―。
はーい。
娘は私と違う。私よりもずっと大人で、さっぱりしている。私がどんなにイライラしていても、あっけらかーんと、全くさー、大人なんだからサー、それぐらい我慢しなよー、みたいなことをさらっと
言う。
よくできた素敵な娘に成長しているのです。→自画自賛(笑)
昼寝ばかりして、本を読んで、携帯をいじって、私みたいに力が入りすぎるよりよっぽどいいなーと思うのです。
よし、ようやく光野さんの新刊を買う勇気ができたので、買ってきた。
光野さんにいつかお会いして、自分と光野さんが重なってみえたことをお話しできたらいいなー。
◆鳥羽和久さんおはなし会!まだまだご参加お待ちしています!!