【300記事目:関野吉晴さんと石川直樹さんとワダヨシさんのイベントで思ったこと】
今年はチャレンジの年だったと思う。
ブログもその一つ。
そして、その300記事目は、私の大好きな探検家で写真家の石川直樹さんのこと。今年は石川直樹さんのおはなしを聞く機会が3回もあった。
1回目は、新宿の朝日カルチャー、宇宙科学者の小久保栄一郎さんとコラボトーク
2回目は、神楽坂のKagura、作家の坂口恭平さんとのコラボトーク
3回目は、昨日、編集のワダヨシさんと探検家の関野吉晴さんと石川んさんのコラボトーク。
年末にふさわしいとても素敵なおはなしで、頭の中がぐるぐるとしたので、書き留めておくことにする。
昨日は、下北沢の本屋さんB&Bでのイベントで、冒険家のお二人関野さんと石川さんと、本の出版のイベントして編集のワダヨシさんのおはなしを聞いてきた。
冒険家たちのスケッチブック 発見と探検のリアル・グラフィックス
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その中で最も印象的だったのは、関野さんが、冒険家っていいなと思う、とおっしゃっていたこと。「死」という危険を冒してまで、やりたいかをやるというバカっていいな、って。
あ、僕は危険の可能性が50%あったらやらないので、冒険家ではなく探検家です。
冒険家になりたいというピュアでバカな若い人が少なくなったと寂しそうに話していた。3.11からじゃないかと、ほかの大学の先生たちも話していると。みんな就職には何が役に立つ、とか、どうやったら効率がいいとか、そういうことばかりの学生が多くなった。
そういう冒険家の中には死んでしまう人もいるんだけどね、でも、凄いと思う、僕にはできない、と。石川さんもおっしゃっていた。
石川さんが書かれた著書で私も大好きな「最後の冒険家」。この本は神田さんという気球にのって、大西洋を横断するチャレンジをして、渡り切れずに亡くなった人の話しがかいてある。石川さんは同じチャレンジは、ぼくにはできないが、神田さんを尊敬していると話していた。この本には、僕がこの話を書かなくて誰が書けるのか、と書いてある。
バカなことに本気で夢中になるバカがいてもいいんだなと思った。むしろ、そういう人が世の中にもっと必要なんじゃないかと思った。
正しく、きれいに、は、ときどき窮屈だ。
私の人生のバカなチャレンジって何だったかなーと、振り返ると、旦那さんとの結婚だったかなー。ただ、好きで、言葉もちゃんと通じない、宗教もよくわからない人と結婚する、というのは、かなりのチャレンジだったと今では思う。若いから(と言っても結婚は29歳だけど)できた。
娘に、ママは変わっているよ、と言われる。でもね、生活自体はたぶん普通だったと思う。生きるために生活してきた。
今年、私はそれまでいた、あるコミュニティを抜けて、自分でできる範囲のことを少し始めた。バカなチャレンジとまではいかないけれど、少しずつ恐る恐るできることを 増やし始めた。とても楽しいけれど失敗もあったと思う。反省もあった。でも、その中で出会ったたくさんの方々、優しい友達に広く浅くではない、何か深いところを触れることができたと思う。
関野さんや石川さんのおはなしを聞きながら、それでよかったんだなと、思えた。書き留めたノートは宝物。今も耳に関野さんの声が反芻する。こういう「生きる」とか「死ぬ」とかの際をみているひとたちから直接の声から学んだことも多かったな。
いつか、関野さんや石川さんともお話してみたいなー。
息子の不登校をきっかけに、何か自分のために残しておこうと思っで始めたブログ。私にとっては文章に書きだすことはそれなりにできないことではなかったんだな。300記事も書けた。
読んでくださったみなさんにも感謝です。来年もぽつぽつ更新します。
ね、ときわくん。ママね、まだやりたいことがあるよ。全部はできなくても、ね。