【登校8日目:学校に行くことになって母は何をしないべきか】
息子が学校に行かなくなってから、しばらくの間どうしたらいいか、私は全く頭が回らなかった。
勉強はさせたほうがいいのか、運動はさせたほうがいいのか、コミュニティに所属してたほうがいいのか、あれやこれや考えてた。
でも結局、息子は啓蟄をすぎて、温かくなってきたころ、少しずつ周りともコンタクトをとって自ら動き出した。
私は息子が動く様子をみていた。助けて!と言われれば助けたし、自分でやる!と言われれば、そっとしておき。
でも、今考えてみると、何もしないということができなくて、コツコツと何かをどうにかしようとしていたなあと思っていたのだと思います。
この前、浅草に出かけたとき、私の両親とも一緒だったけれど、私の父が、うちの息子に、
けいは、ゲームが好きか?ときくと、
息子は、うん、好き。
ゲームってボタンがいくつついてるんだ?
ぼたんがね、10個以上ついているんだよ。
とつい、私が間に口をはさんだ。
じーじも、やってみたいから、今度教えてくれよな。
って。
母は、けいくんはお寿司屋さんになるのかなぁっていうと、息子は、
そんな道もあるかもなぁって顔してた。
本当は、そういうやりとり一つ一つが大切だったのかもしれない。
学校に行っているから宿題がでて、やらなければならないこと、準備しなくてはならないこと、気を付けなくてはならないことがたくさんあって、彼は彼なりにとてもとても気を使っていた。
はんかちや鍵、筆箱、教科書。ほかにもたくさんの持ち物の管理とかいろいろやらなくちゃならいことにいちいちあれこれ言いたくなるけれど、娘の時もそうだったんだけど、私はほとんどなんも言わない。
おこしてと言われたとき、おきなさいと声をかけて、あとは朝ごはん食べなさい!ぐらいだ。
これからも彼はほとんど勉強をせずに遊んでばかりの時代をしばらく過ごすと思うのだけれど、それはそれでいいかな。
我慢できるかなー、イライラしないで付き合ってあげられるかなー。
口を出し過ぎないように、やってこ。
ね、ときわくん。